タービンブレードが高速回転すると、文字盤(サブダイアル)の全貌が現れるペルレのアイコン的「タービン」コレクション。シリーズ最新作は、未来永劫へと続く幸せと人々の平安な暮らしへの願いが込められた日本の伝統的な吉祥文様のひとつ「青海波(せいがいは)」をモチーフにした限定モデル「タービン セイガイハ」だ。
タービン・セイガイハ
青海波とは、6世紀頃の古代ペルシャを発祥としシルクロードを経て中国に伝わり、飛鳥時代の日本に伝わったとされる日本の伝統文様のひとつ。青海波は、同心の半円形を互い違いに重ねて波を表わす割付文様で、無限に広がる穏やかな波模様に、未来永劫へと続く幸せと人々の平安な暮らしへの願いが込められている。
この縁起の良い吉祥文である青海波モチーフは、イヴ・サンローランやシャネルなど、フランスの有名ファッションブランドにもインスピレーションを与え、インテリア装飾や陶磁器にもしばしば使われてきた。
12枚のブレードの下には、タングステン付きのカウンターウェイト(平衡錘)が5個取り付けられていて、手首の動きによってタービンがなめらかに回転する仕組みになっている。この作用により、赤と白で描かれた青海波文様のサブダイアルの美しさが一層引き立つ仕組みだ。
「タービン セイガイハ」のセンター時分針には、スーパールミノバが全面的に施されている。またどのような明るさの下でも優れた視認性を確保するために、立体感のあるアラビックインデックスとバーインデックスを採用。センター秒針とフランジ上の1~12のアラビア数字に赤を使うことで文字盤に鮮やかな色彩を添え、印象的な青海波モチーフの色調と調和させている。
100%インハウスムーブメントである自動巻きキャリバー P-331-MHは、2万8800振動/時、約42時間のパワーリザーブを備えている。サファイアクリスタルのケースバックからは、洗練された仕上げのブリッジや、ペルレロゴがエングレーブされたRH仕上げのオープンワーク・ローターを眺めることが可能だ。またケースバックには各限定ナンバーがプリントされている。
ペルレとは?
1995年、ペルレは世界初の“ダブルローター”と呼ばれるキャリバーの開発に成功した。これは自動巻きムーブメントのローターと文字盤側のローターを繋いだ、他に類を見ないシステムだった。
2009年には「タービン」コレクションを発表。“ダブルローター”搭載ムーブメントからインスパイアされたこのコレクションは、文字盤上にセットされたプロペラ型ローターが超高速で回転した。2012年には、ペルレが開発・製造を行なった初の自社製ムーブメント Cal. P-321をほとんどのモデルに搭載することで、自立への道を歩む決定的な新たな第一歩を踏み出した。その後、Cal. P-321をベースキャリバーに複雑機構を追加したムーブメントを製作。完全自社生産により、ペルレは創造的自由と時計製造における正統性の両方を獲得しつつある。
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