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『読書ボランティア―活動ガイド― どうする?スキルアップ どうなる?これからのボランティア』

『読書ボランティア―活動ガイド― どうする?スキルアップ どうなる?これからのボランティア』
広瀬恒子 著
(親子読書地域文庫全国連絡会代表、学校図書館を考える全国連絡会世話人)
ISBN978-4-87077-206-9
A5判・176頁
定価1500円+税
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ご感想

ごいっしょにどうぞ
お年よりと絵本でちょっといい時間
お年よりと絵本でちょっといい時間
山花郁子 著

読み聞かせわくわくハンドブック 読み聞かせわくわくハンドブック
代田知子 著

幼稚園・保育園、小学校・特別支援学校、小児病棟、学童クラブなどに読みきかせ・おはなしに行っている方、 地域の図書館で蔵書の整理や利用者促進など運営支援をしている方、 受け入れ側の学校関係者の方、 教育委員会の方・・・。
お待たせしました。ついに出ました。


2010年国民読書年を前に、本当に子どものためになる、2010年国民読書年を前に、本当に子どものためになる、2010年国民読書年を前に、本当に子どものためになる、
ボランティアは、自己満足のために?
ボランティアを熱心にやればやるほど悩みが深くなる。
自らの力量不足に唇を噛み、受け入れ側の丸投げや無関心に哀しくなり、仲間通しのいざこざや意見の食い違いに日々悩み・・・。そんな方は、ぜひともこの本をお読みください。

学校は、文部科学省の方針だから仕方なく?
受け入れる学校の方はいかがでしょう? 
読みきかせボランティアに来てもらったはいいが、私語が多い・見聞きした子どもや教師の噂話を吹聴するなど社会的常識が無くて困ったという方、目立つこと ・好きなことはするが図書整理など地道なことはやらなくて困ったという方、そんな学校関係者にもぜひ読んでいただきたい本です。

行政は、安上がりの下請けとして使いたいから?
市町村教育委員会の方。読書推進を掲げたはいいが、実際にどのように進めたらよいか手探りのところが多いようです。ボランティアを安上がりの手足として使って反発を受けたところなど、ぜひ本書で全国自治体の例をご参考に!

悩める読書ボランティアに明確な指針! 
 力量不足、会の運営や受け入れ側との関係、
 安上がりの下請けを狙う行政の思惑などで、
  日々葛藤するボランティアへの応援歌。



はじめに

第1章 読書ボランティア 実践を一歩前へ

1.本を選ぶ
(1)本選びの基本的な考え方
   読み手であるあなた自身が実際に目を通してみること
   絵本選びのコツ
   選書の失敗例
(2)こんなときこんな本―おすすめリスト
   ・「本は苦手」という男の子がいるクラスでは・・・
   ・学校の先生から「命の大切さについて考える絵本を」と言われたら・・・
   ・高学年の読みきかせに・・・
   ・読みきかせのときに、なんとなく落ち着かないクラスでは・・・
   ・人の生き方を知る伝記的な絵本を読みたい時・・・
   ・子どもに科学遊びをする時、使える本は・・・
   ・海外の子どもがおはなし会に参加した時は・・・
   ・ことば遊びをして楽しみたい時は・・・
   ・赤ちゃんといっしょに・・・

2.読みきかせ・おはなし・ブックトーク―その基本となる考え方
(1)読みきかせ
   ●絵本の読み方
   ●集団の子どもに絵本を読む場合―黒子かパフォーマンスか?
   ●読みきかせの最中に、子どもが話しかけてきた時
(2)おはなし
(3)ブックトーク

3.おはなし会のプログラム―作り方のコツ(お助けヒント)
   プログラム実例紹介
    心障学級(東京都・おはなしカメさん)・・・ 、
    小学校1年生(東京都立川市・立川おはなしボランティア)・・・ 、
    小学校2年生(石川県金沢市・はるかぜ文庫)・・・ 

第2章 読書ボランティア 実践を一歩前へ(その2)

1.仲間づくり―サークルをつくろう
(1)サークル運営の留意点
(2)自分たちのガイドラインづくりを
   ・ガイドライン実例①(親子読書地域文庫全国連絡会)
   ・ガイドライン実例②(宮城県仙台市・仙台にもっと図書館をつくる会)
   ・受け入れ側のガイドライン(東京都文京区立図書館)
(3)活動の潤滑油=コーディネーターの重要性
   ・コーディネーター―学校の場合
   ・コーディネーター―川崎市の場合
   ・コーディネーター―ボランティア側
(4)ボランティアの連絡会・ネットワーク作りを
(5)スキルアップのための研修を
   ・スキルアップの参考文献
(6)自治体や学校との協働を目指して
   ・図書館からのボランティア支援
   ・実例(千葉県浦安市立中央図書館)
(7)知っておきたい著作権のこと
   ・読み聞かせ団体などによる著作権の利用について(児童書四者懇談会)
   ・著作物利用許可申請書
   ・著作権―補足1
   ・著作権―補足2・著作権についての相談・問い合わせ先

第3章 各地に広がる読書ボランティアの現状

1.読書ボランティアの特色
  ・「子ども」と「本」がキーワード
  ・読書ボランティアの活動いろいろ

2.各地に広がる読書ボランティア
(1)読書ボランティアの活動内容
(2)読書ボランティアの広がりをうながしたもの―いつごろから、どうして―
   第一の流れ―1960年代以降のボランティア
   第二の流れ―1990年代以降の行政の施策
    ボランティア全般の・・・ 、読書ボランティアに関する方策・・・ 、出版業界の取り組み・・・ 

3.読書ボランティアの具体的活動内容

4.読書ボランティアの実践紹介
(1)学校での読みきかせ(東京都狛江市・くーすけの会)
(2)学校図書館支援のボランティア(東京都八王子市・大橋道代)
(3)地域のボランティアサークル(埼玉県杉戸町・この本だいすきの会杉戸支部)
(4)ハンディキャップのある子どもたちへのボランティア(兵庫県尼崎市・ひまわりの会)
(5)入院中の子どもたちへの読書ボランティア(東京都狛江市・鈴木侑子)
(6)子ども文庫(東京都世田谷区・著者)

第4章 読書ボランティアの課題と未来

1.読書ボランティアの喜び
  ・話し手が幸せを感じる時(神奈川県川崎市・徳丸邦子)

2.子どもに迷惑なボランティアになっていないか?
  ・ボランティアは自己満足?
  ・本についての困ったちゃんの例
  ・まず、ボランティアをやってみましょう

3.行政・地方自治体から期待されるボランティア

4.ボランティアの限界と可能性
  ・重度障害者(児)の図書郵送の無料化を求める請願書

5.提言者としてのボランティア
  ・ボランティアからの提言を!
  ・学校図書館ボランティア・その2つの車輪(長崎市・三宅直美)
  ・わたしたちの悩み・困っていること(親子読書地域文庫全国連絡会)

6.読書ボランティアのこれから
  ・読書ボランティアとして自らに問いたいこと
  ・行政との「協働」を目指して
  ・読書ボランティアのこれから―まとめにかえて
  ・行政と市民が一体となって(大阪府豊中市・安達みのり)
  ・市立図書館に望むこと・できること―市民からの提言(東海地方・草谷桂子)
  ・学校図書館ボランティアの可能性を信じて―ボランティアの手引書にこめる思い(東京都八王子市  ・八王子に学校図書館を育てる会・大橋道代)

Q&A

 Q1.読書ボランティアは、気軽に誰でもするべき?それとも専門家がするべき?
 Q2.本選びの悩み。不特定多数の読みきかせで注意する点は?
 Q3.一人で自由に読みきかせをしたほうが楽しい。反省会とかイヤな気持ちになるだけ?
 Q4.ボランティアは、学校の仕事を無料でさせられているだけ?
 Q5.ボランティアは迷惑な公害?

あとがき


想などが寄せられています。


福山市のボランティア研修会で、私の体験をもとに話をすることになったため、買い求めて読みました。具体例も多く読みやすくてわかりやすかったです。学校にボランティアで入るということについての意識がない方があまりにもいて・・・。「好きな本を読みに行けばいい」と思っている人もいたのが問題。
(広島県福山市 55歳 女 学校図書館ボランティアJPIC会員)


きっかけ: 小学校や保育園におはなし会に行く時に参考にできるので、ボランティアグループで活用しています
(石川県かほく市 63歳 女)


地域の図書館で月1回読み聞かせの勉強会があり、先月はじめて参加した際に「最初に読む本」として紹介された本でした。
(愛知県海部郡蟹江町 60歳 女)


わたしは、小学校で週一回読書ボランティアをしています。主におはなしを語っています。今回購入した本は具体的な内容でとても参考になりました。
(名古屋市 69歳 女 大学講師)


「勤務していた図書館が、指定管理制度に移行し、定年まで1年を残して退職しました。この2年、サービスが低下して行く図書館を忸怩たる思いで見てきました。
あわせて、多くの図書館ボランティア養成講座の講師を引き受け、私なりの経験に基づいて話してきましたが、ボランティアの原点に戻りたくて本書を読みました。
読書推進法制定以降の、プラス・マイナス両方の動きが、図書館員として働いてきた期間と重なり、自分の中の多くの雑多なことがまとまりとして見えてきました。
ありがとうございました!」
(愛知県・61歳・女性)

 『読書ボランティア』を読ませていただきました。
 ボランティアを続けて来た人も、初心に帰って「子どもにお話を語るということはどういうことか」など、自分の立ち位置を再確認するきっかけになると思います。
 長年文庫活動や図書館作りの住民運動をしてきた方々に加え、読みきかせやお話を届ける人たち・グループも多くなってきました。また、行政側は「市民との協働」という言葉を使って、ボランティアを“活用”しようとしています。そんな中、時宜にかなった本を出版してくださったなあ、と思い、興味深く読ませていただきました。
(近畿地方・O)


 読みきかせをするためのガイド本は、貴社発行の『読み聞かせ わくわくハンドブック』(代田知子)をはじめ、他社からも数多く出版されています。
広瀬恒子さんのこの本は、読みきかせをするためのマニュアルだけでなく、「読書ボランティア」という視点で書かれているので、購入しました。
私が所属している十勝の会でも、読みきかせをしている人対象の講座を開いていますが、本書の第4章とQ&Aは、ボランティアをしている人に絶対読んで欲しい!
 と思います。図書館友の会にも関わっているので、147ページの静岡市図書館友の会が目指すものも参考になりました。
(北海道帯広市・女性)



 これまでのボランティアガイドに見られない、目配りの行き届いたガイドブックになている。まず、扱われている内容の豊富さである。従来のものは、いかにもハンドブック的でボランティアの簡単な説明、心構え、具体的なボランティア実践の実例、参考資料補足などが多かった。
 著者の広瀬恒子氏はこれまでの長年にわたる個人的な親子読書運動のリーダーであり、実践者で、さまざまな読書運動の実態を足で歩き、各地の読書ボランティアとの交流を重ねている。その目の確かさは、独りよがりではなく、かといって中途半端なものではない。近年、東京子ども図書館の松岡亭子氏との対談録をまとめたすぐれた『これからの子ども・本・人・出会いづくり』(親子読書地域文庫全国連絡会発行 2008)があるが、それは子どもの読書活動全般を広義に、また、歴史的経過を踏まえ、整理され、指標を示したものであったが、それをもう一歩進め、踏み込みこれからの読書ボランティアの方向と課題を示唆する視点も見られる。そしてそれだけにとどまらず、基礎体力ともいえる具体的な資料に対する子どもの本への目配りがあり、本への信頼感も感じられる。
 そして読書ボランティアを小手先の技術論で展開していないのが、この本の良さになり、特徴となっている。
 内容構成は、現在の行政・自治体ボランティアの状況の認識の必要性とその交流のしかたの問題がかかげられ、読書という個人的な営みに対してのかかわりというボランティア自身が担う認識と責任の必要性をとく。さまざまなところに、読みやすく、イメージしやすいための具体的な例をあげている。
 また、ボランティアたちの思いが一方的にならないために、本を選び、読書ボランティアの内容や具体的なプログラムが子どもたちに十分届けられ、魅力を発揮するために、ボランティア仲間を作り、相互に研修する必要をていねいに説く。そして、そのためのガイドラインは必要で、それらを包括できるコーディネーターも必要だという。
ボランティアが孤立化し、独善的にならないために示されたこれらの心構えとその方策は、これからの展望が示唆されており、優れたガイドブックになっている。
 内容で物足りなさを感じたのが、図書館や育児センターで盛んになってきている乳幼児のための読書ボランティア(ブックスタートを含む)のことについてはあまり触れられていない。私は、個人的にこの状況は多くの問題を含んでおり、赤ちゃんの読書とは?乳幼児サービスとは?読書のはじめの一歩の根幹を考えいるものだと考えているからである。
(高槻市 廣田真知子さん)




この本は、今一番必要とされている本です。広瀬さんが書いていただいて感謝しています。
この本に書いてあること全部、私が欲しかった情報が入っています。
ボランティアや図書館への視点が確かで、まわりの人に広げていきたいと、心から思える本です。
(鹿児島市・短大教員・種村エイ子さん)
ブログもご覧ください。




今、読書ボランティアがどんな状況か、これからどうすべきか、全体の流れをご存知の広瀬さんだからこそ書くことができた一冊だと思います。(広島市・主婦 )




『購読のおすすめ』
アメリカでは、学校図書館にボランティアが参加するのは普通のこととなっている、と聞いたことがある。学校図書館に正規の学校図書館司書が入っていて、その指示に従ってボランティアが活動しているのだそうだ。
さて、日本ではどうだろうか? 正規の学校図書館司書は、まだまだほんのわずかである。そういう状態の中で、近年“読書ボランティア”が増えている。行政からの要請もあったりするので、これからますます増えていくかもしれない。
そういう人々に活用してもらいたい本として、本書は大いに役立つと思う。
活用の仕方としては、「辞典のように」というのが良いかと思う。時間のある方は始めから読んでもらってもいいのだが、“読書ボランティア”をしながら疑問に思ったことや、「どうしたらいいのだろう?」「みんなどうしているのだろう?」
と思った時に、目次を見て、「ここだ」という頁を繰っていくのがいいかと思う。
そのように使う本として、現代の読書ボランティアを励まし自信を持たせてくれる本だ。
現在“読書ボランティア”をしている方はもちろんのこと、これから始めてみようという方にもお勧めの一冊である。
(埼玉県坂戸市・新井竹子さん・親地連会員)




- Yahooブログ 草の実・草だより
- 東海地方のTさんから、編集者を感動させる感想をいただきました!

私自身、小学校での読みきかせを6年間、中学校での図書室整理ボランティアを今年の4月から始めています。
その中で、色々な疑問にぶつかってきました。楽しくボランティア活動をつづけていくためにはどうしたらいいのか、その中で自分に何が出来るのかを悩み悩みやってきました。中心になって色々な人に声をかけていくことは疲れることも多く、「私ではないほかの誰かがやったら、もっとうまくいくのかなあ」と落ち込んだりするときもあります。

もやもやしていることが多い中で、『読書ボランティア―活動ガイド』は、私にとって大きな励ましになりました。

線を引きながら読んだ箇所がたくさんあります。法律的なことや、時代の流れの中でのボランティアの捉え方、各地で奮闘されている方の実践記録など、私が欲しかった情報が、痒いところに手が届く感じで満載されていました。口に出しては言いにくい本音が文面に載っているのを読み、スカッとしました(笑い)。

私たちの地域で、3つの小学校の読みきかせボランティアが合同で一つの組織を作っています。その運営に悩むこともありましたが、この組織の必要性を再確認できたことも、大きな収穫でした。
本当に良い本をありがとうございました。

紹介されました!選ばれました!


図書館の専門誌『図書館雑誌』(2009年8月号)「図書館員の本棚」で紹介されました。
後藤暢さん(元・専修大学教授)が「本書は、読書ボランティアの魅力を語るだけでなく、読書ボランティアに求められているものを明らかにし、その活動がどのように展開されているか、全国各地の豊富な実例を紹介し、そこから今後の仮題はナンであるかを、具体的に示そうとしている。その試みは、本書ではかなり成功しているといえよう」など、詳細に分析し、高い評価をいただいています。

「・・・いまボランティアに関する本は書店の棚にあふれており、その中にはボランティア活動のもつ自己実現とか充実感などを角に強調するものも見られる。
本書でも、そのような側面を否定はしないが、何よりまず子どもの要求から出発することを大事にしているのが、当然とはいえ、大きな特徴である。・・・有数の子どもの本書評家でもある著者による、子どもの本の紹介やブックリストが、本書の中に取り入れられているのも、見逃せない。・・・ここ数年来、生活のため働く時間がふえ、ボランティア参加の余裕がない人が増えているのではと懸念されている。・・・ボランティアは無数にいるのではない。せっかく参加してきたボランティアの人たちを失望させないような配慮がないと、学校や図書館が困ることになりかねない。そのような警鐘としても読んでいただきたい。」





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