Ouwan(オウワン)と呼ばれる鹿の目から、柿ノ木寮学生の生態を描いたエッセイ。
柿ノ木寮とは、古都の一角に建つ木造2階建ての男子寮のこと。
寮の日常は、自治会組織で学生たち自身が自主的に運営している。
議論沸騰の寮生会議、先輩と下回(級)生の組み合わせによる共同生活の悲喜こもごも、夜中に黙々と歩く「夜行軍」や女子寮との「寮祭」での出来事、鹿との共存、古都の風景・学生気質などを描く。
【著者紹介】今野博信
1957年北海道大野町(現北斗市)生まれ。
奈良教育大学大学 院教育学研究科修了。
大阪で関西芸術座、奈良で学習塾自営 後に、北海道で公立小学校教員。
その後に伊達市で個別指導 塾「学泉舎ならばん」主宰。
室蘭工業大学客員教授(学校心理学)。
東京理科大学長万部校非常勤カウンセラー(再開準備中)。
学校心理士スーパーバイザー。
1989年、奈良の町家ガイド「ならまちグラップ」出版。
2019年、
『コトニスム・カタルシカ~柿ノ木寮蛮勇伝』(2018年・一声社)で、室蘭文芸賞特別賞。